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子育てママの必読情報

美味しいパンの小麦は怖い !!! パン好きの子は気を付けて

DATE : 2016/06/04  CATEGORY :

今、日本のパンの殆どは、「アメリカ」とついで
「カナダ」からの輸入小麦で作られています。
この小麦はバイオテクノロジーによって作られた、
とても美味しい小麦です。成熟が早く、あらゆる
気候に適応して、しかも収穫量も多いので、世界の
飢餓を救うとも言われたものです。
本来、小麦は秋に種をまく冬小麦が基本ですが、
寒い地方で春に種をまいて秋に収穫できるように
改良したため、北米やカナダで沢山作られるよう
になりました。こうして夏の日差しと長い日照時間
によってタンパク質(グルテン)と炭水化物(糖質)が
多く、固くて日持ちする小麦が出来ました。
これに目を付けた、日本の「山崎パン」が、この小麦
の特質を引き出して、フワフワ、もっちりの白い食パン
作りを始め、これが広まって、日本のパンを世界一
美味しいパンにしました。

ところが、この小麦は美味しい変わりに大きな問題が
あるということが近年、ご当地アメリカで、判ってき
ました。

一つ目には、この小麦にはスーパー糖質とも呼ばれる、
ブドウ糖だけが結合した「アミロペクチンA」という
でんぷん質が多く含まれていることです。
そのため、甘みのある美味しいパンができるのですが、
スーパー糖質は体内に入ると素早く分解して血糖値を
急激に高めます。そのためにインスリンの分泌を急上昇
させ、その後大量分泌されたインスリンのために、
急激に血糖値が下がります。ですので、早く空腹感を
覚えて食べ過ぎを生み出します。中には食べて、2時間
たつ頃、血糖値の低下によって、お腹がすくだけでなく、
頭がボーっとしたり、倦怠感などを覚える人もいます。
そして、またパンが無性に食べたくなります。
そのあげく、パンばかり食べていると、インスリンの
過度な働きも相まって、内臓脂肪が貯まりやすくなり
「ぽっこりお腹」(ぼっこり小麦腹)になり生活習慣病
予備軍となる危険性があります。

二つ目には、この小麦には小麦タンパク質のグルテン
が多く含まれているために、このグルテンによる
アレルギーを起こす人が増えてきたことです。
また、体質的な要因もあるようですが、この小麦
グルテンに含まれる糖タンパク「グリアジン」が小腸
に炎症を起こして、セリアック病という腹痛・下痢など
の症状を起こす難病患者に、激しい免疫反応を引き起
こすといわれています。セリアック病は、扁桃痛や
倦怠感などの症状を伴うため診断が付きにくい病気です
が、アメリカでは、セリアック病と診断された人が
すでに300万人を超えているそうです。
こうしたことから、アメリカでは、グルテンフリー商品
を求める消費者運動が高まり、グルテンフリー商品が市場
に出回り、都会の食料品売り場では大きなコーナーを
しめる勢いだそうです。
また、2012年より、アメリカのお米の消費量が従来の
三倍に跳ね上がり、ニューヨークのスーパーの弁当コーナー
では、おにぎり・寿司が一番人気で、オフィス街では昼時
ともなると、日本食のランチ屋や回転すし屋が、軒並み満員
の盛況だそうです。この話は、実際に先日ニューヨークから
帰国して、当院を訪れたお母さんにも話を聞いて確かめた
ことです。

そして三つめには、輸入農産物につきものの、ポストハーベスト
農薬の残留です。穀類に付く虫は国により種類が違うので、
輸入穀物に生きた虫や卵がついたまま市場に出回り、その虫が
輸入国で繁殖すると、天敵がいないので大変なことになります。
また、長い運送期間にカビが生える危険性もあるため、輸出国では
収穫後に念入りに農薬をかけます。輸入国側でも、必要に応じて
バルサンを炊くように燻煙消毒を行ないます。こうして輸入小麦
には残留農薬が高い濃度で検出されます。かつて香川大学の農学部
で測ったデーターでは、輸入小麦から、国産小麦の1000倍の濃度
の農薬が検出されたという報告もあります。日本は他外国に比べ
農薬の規制が厳しく、日本で催奇形性や発がん性があると判断
された農薬は、輸入農産物に残留してはならないとしていますが、
非常に検疫官が少ないため十分な監視が行き届いていない現状
です。埼玉県では学校給食に県産の小麦を使用した埼玉ロールと
いうパンを供していますが、他県の給食パンでは少なからず有害
な残留農薬が検出されたことと比べ、埼玉ロールでは全く検出され
なかったという調査報告もあります。
TPP条約が実行されると、輸出国側の不利になる検疫はできなく
なるので、輸入小麦の残留農薬はもっと危険なものになるでしょう。
農薬が小麦などアレルギーを起こしやすい食べ物と一緒に身体に
入ると、アジュバント効果といって、食べ物のアレルギーを起こす
力をより強力にしますので、小麦についても、アメリカで食べて
いるより、ずっとアレルギーを起こしやすくすることになります。

2012年頃から、日本人のパン・麺の摂取はウナギ上りに増え、
今や主食の座は小麦にとって代わられてしまいました。
アメリカの人達と反対になってきています。
もっと日本の米を食べるようにしたいものです。

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