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2013年4月アーカイブ

お魚の放射能汚染。赤ちゃんに大丈夫?

DATE : 2013/04/24  CATEGORY :

 ときどき、親御さんから寄せられるしつもんです。

確かに赤ちゃんは、細胞分裂がとても活発な時期なので、僅かな放射性物質が体内に

入っても、それがどこかの細胞に付いた場合、その放射性物質が能力をなくすまで、

赤ちゃんの身体の中で放射線を出し続けるので、原発事故後の現在の海洋汚染の

状況を見ると、お魚をたべさせることに不安を持つ方も多いでしょう。

 日本政府は採用していませんが、欧州放射線リスク委員会(ECRR)は、チェルノブイリ

事故後から今日に至るまでの健康被害の調査と研究をもとに、魚肉の放射能汚染基準

を次のように日本政府に勧告してきました。今の日本の安全基準値は、大人5Bq/kg

子供2.5bq/kg 乳児1bq/kg というものですが、大人はこの20分の1、子供は

この40文の1に、そして乳児は1000分の1にすべきだという内容です。

 これからの子供たちの健康な未来を保障するためには、日本政府はERCCの基準値

を採用すべきでしょう。そして、段々に外海に拡大し、やがては東へ向かう海流によって

太平洋沖まで汚染が拡大する恐れが懸念される中、ERCCの魚肉基準に照らせば、

赤ちゃんに安心してあげられる魚は、限られてくるでしょう。

 国際NPO法人グリーンピースが各県の海・大気・食品の放射能測定を実施して

ホームページで公開していますが、それによると、現在、東日本の太平洋側の海底付近

に生息する魚は要注意。また貝類・甲殻類からは、カルシウムと良く似た分子構造で、

人体の骨に取り込まれえすいストロンチウム(半減期は25年以上)も見つかっています。

 一方、西日本や日本海側では、汚染の影響が今のところ少なく、瀬戸内海育ちの

小型魚は殆んど心配がないようです。

 しかし、食物連鎖で汚染地域の生き物を食べた生き物をまた食べてというように

上位の大型魚で、回遊する魚では、次第に生体内濃縮もされてゆき、遠洋で捕獲され

食卓に上がる可能性については、今後注意してゆかねばならないでしょう。

 魚は良い脂肪酸と良質のたんぱく質を含むので、子供に食べさせたい食品ですが

その魚の生まれと育ちを確認して、選んで食べさせたいです。今後海洋汚染が拡大

してゆくことを考えると、子供たちの食べるものは、全検査できるようにできるように

国や地方自治体にお願いしたいと思います。

  水産庁では、放射性物質の検査体制などの周知とともに、国民からのQ&Aを

ホームページで公表しています。それらの内容を読み取って、疑問に思ったことは

問い合わせるなど積極的に行動しましょう。そうしたことも、行政機関を動かす力と

なるのではないでしょうか?

                                   管理栄養士  太田 美登里

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