嘔吐・下痢の食事について
DATE : 2011/11/18 CATEGORY :
感染性胃腸炎(嘔吐・下痢症)
多くがウィールス性腸炎です。中でもノロウィールスとロタウィールスが大半をしめます。
1、ノロウィールス胃腸炎
秋から冬にかけて流行します。主な症状は嘔吐で、下痢や発熱を伴うことがあります。
2、ロタウイールス胃腸炎
秋から冬、特に1月から発症が増加し、2才位までの乳幼児に多く発症します。嘔吐が先行し、下痢や発熱も起こします。下痢便は白っぽくなることが多いようです。下痢がひどく長引く傾向をみとめます。また、痙攣を起こす場合もまれにありますが、予後は良いようです。
★ 潜伏期間
ノロウィールスは1日前後、ロタウィールスは1?3日位と、感染後短期で症状が表れます。両ウィールスとも感染力が強く、うつりやすいのが特徴です。
★ 病状と経過
下痢が頻回になると体の水分が失われ、嘔吐で水分が摂れないと脱水症を起こし、これが最も問題になります。脱水症になると口唇が乾き、腹壁の緊張が弱くなり元気がなくなり、ぐったりします。脱水症の程度は体重の減少で計ることができます。
体重減少5%以下:軽度脱水
体重減少5?10%:中等度脱水
体重減少10%以上:重度脱水
☆ 治療
中等度脱水の場合は、点滴輸液が必要であり、重度脱水の場合は入院治療が必要です。
脱水症状が軽度か、無い場合は、嘔吐止めの座薬を挿入して30分以上経てから、水分を
少量(50cc以内)を10?20分間隔に与えるようにします。この場合、水分は水やお茶よりも電解質の入ったイオン飲料が良いでしょう。水分を飲ませても嘔吐が無ければ、重湯や薄い粥を与えて1?2日かけてゆっくり普通の食事に戻すようにします。嘔吐が再び起きるときは6時間後にもう一度座薬を入れます。それでも嘔吐するときは、点滴が必要になります。また、小学生以上では、座薬を使わず嘔吐止めの注射をしたり、経口の嘔吐止めを服用してもらうこともあります。また、下痢のため、お尻や股がかぶれた場合は、洗って軟膏をつけてもらいます。
☆ 予防
ウィールスは吐物や便がついた手指や物に付き、物を触った指や食べ物から経口感染します。飛まつ感染はまれです。ですから感染予防は、?吐物や便のついた汚染物をビニールに密封して、捨てるか、また洗う場合は他の汚れ物と別にして洗うこと。?患者の世話をしたり、特に汚染物の処理をした時は、必ず流水で2分以上手洗いすること。?床やオモチャなどが汚染された場合は、ハイターなどでよく洗ったり拭いたりすることです。
☆ 外出・登園・登校許可
ウィールスは腸内に一週間以上いると言われています。しかし、経口感染なので、少なくとも嘔吐と下痢が止まり症状が無くなって最低一日は家に居てください。
★ その他の胃腸炎・下痢
? ウイールス性胃腸炎には、アデノウィールスが原因のものもあります。5才以上の年長児に多く、殆んどの場合、症状はあまりひどくありません。
? 細菌性胃腸炎
サルモネラ、キャンピロバクター、エルンシア、食中毒菌(腸炎ビブリオ・ブドウ球菌)
病原性大腸菌などがあります。症状はひどくなることが多く、ほとんどは、6?9月の夏季に発症します。
? アレルギー
牛乳アレルギーの新生児や乳児に起こり、血便を伴うことが多いです。検査して、牛乳成分を除去することでなおります。卵・小麦・大豆が原因のことがありますが、稀です。
おおた小児科・アレルギー科クリニック






